[短歌] 春という事件

溜池に桜と僕の屍が浮かんでいれば春の夕暮れ

胴吹きを毟る子どもはオオカミの遠吠え如きに怯えて眠る

春だねと言った側からほとばしる青葉を我ら議会は否決

散り際を企む桜 必ずやお前が悲しむ刻に散り逝く

警察は証拠だとして花びらを一枚残らず押収しました